INTERNAL BRANDING AWARD 2025インターナルブランディング賞

愛知県 私の仕事から私たちの使命へ~年5回しか集まらない組織で実現した、共創型インターナルブランディング
【事例紹介】
個人主義が根付いた企業風土により理念の共有が難しかった中、社長交代を機に全社員参加型の共創プロジェクトを実施。社員同士が日常的に顔を合わせる機会が少ない働き方でも、理念やブランドを自然に共有できる仕組みを構築し、社員一人ひとりが理念を“自分ごと”として体現する体制を整えた。地域密着型の信頼関係を強化し、社員と企業の目的を一致させることで、志を一つにした自走型組織の実現を図った。

毛利 大一郎 株式会社R4 ミドルトレーナー/プラクティショナー
人と組織の課題解決を支援する株式会社R4にて、約15年にわたりクリエイティブ・ディレクターとして活動。会社案内、映像、ウェブサイトから社史、CI/VIにいたるまで、さまざまな企業広告・広報物の企画・制作を手がける。近年はブランド・マネージャーとして、企業の理念策定や社内浸透、採用ブランディングの実践サポートの他、ブランディングのセミナー・ワークショップの開催を行っている。

三浦 路夫 三浦事ム所 ミドルトレーナー/プラクティショナー
2003年に三浦事ム所を設立。朝日新聞社やBillboard Classicsなど、著名な企業やアーティストの広告を中心にアートディレクション業務に従事。2015年からはブランディング専門のデザイン会社へと事業を転換。近年は、隈研吾氏が代表理事を務める国立代々木競技場世界遺産登録推進協議会(G.Y.S.C)のロゴやブランドデザイン、パリでの展示会、シンポジウムなどのプロモーション業務にも携わる。
当日の様子
私の仕事から私たちの使命へ~年5回しか集まらない組織で実現した、共創型インターナルブランディング
「私の仕事から私たちの使命へ ~年5回しか集まらない組織で実現した、共創型インターナルブランディング」は、創業87年の総合建設企業が「価値観の明文化と共有」を目的にインターナルブランディングに取り組んだ事例です。東海エリアの地域密着企業である石黒建設は、個人主義が根付いた企業風土が特徴であり、さらに全社員が集まるのは年に5回のみで価値観を共有する機会が少ない状況にもありました。そんな中、社長交代をきっかけに「より一層、地域に貢献できる会社にしたい」「それを全社一丸となって全員で取り組んでいきたい」という新社長の思いを実現するために「価値観の明文化と共有」に着手。全社員を巻き込んだ共創型の理念策定とインターナルブランディングに取り組みました。
まずは新社長を中心に、部署横断の理念策定プロジェクトを結成。全社員を対象にした社内アンケートに注力し、社員の思いを吸い上げて新理念「MVVSSS(ミッション、ビジョン、バリュー、スピリット、スローガン、ストーリー)」を策定しました。理念策定後は、全社員に向けた「新理念発表会」を開催し、新しい理念の全社共有を行いました。同時に、理念を社内に浸透させるプロジェクトがスタートすることを発表しました。
浸透を進めるにあたり、改めて全社員にアンケートを実施。その内容をもとに様々な浸透施策を企画・運営。また、浸透ツールの制作も実施しました。常に理念を携帯してもらうためクレドカードを制作して全社員に配布。社員が自分ゴトとして理念を共有できるように、過去に関わった建築物をイラスト化して「ずっと『ありがとう』のために」というスローガンと合わせたキービジュアルを作成してポスターを制作したほか、社外にも新理念を発信するためにキービジュアルを利用したコミュニケーションツールを作成しました。
このような取り組みの結果、理念を体現した行動によって顧客から感謝のメールが届くように。さらに、理念策定後に開催を始めた地域向けの感謝祭「ありがとう祭」では、社員が主体者となって様々なイベントを企画・運営。「ありがとう祭」は石黒建設の防災拠点としての取り組みが地域住民に認知されるきっかけとなり、社会貢献活動が評価・注目されるようにもなりました。また、地域向けの新規事業も生まれ、社員が主体的に事業を推進。理念浸透と組織一体化によって創業87年目で過去最高の売り上げも達成。新規事業でも受注を獲得したほか、顧客からのクレームがゼロになるなどの効果を生みました。
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