ブランド・マネージャー認定協会 BRAND MANAGEMENT AWARD

AWARD LIST 20242024年度受賞事例

長野県 蓼科はもう一度ここから生まれる。 多様な“時間”が行き交う“思いがけない”ほとり。

八ヶ岳山麓エリア活性化の試み「レイクリゾート構想」。その中核を担うのがこの<蓼科BASE>です。観光客
や地元住民が出会い、“思いがけない”新しいアイデアが生まれる、そんな可能性の「孵化の場所」を創造すること。
物中心の世界とは異なり、「生」の “時間”という無形の価値の交換・交流が人々を賦活し、蓼科にエナジー溢れる
明日が来ること。以上を<蓼科BASE>による蓼科再生のコンセプト=ストーリーとしました。

北原 友

北原 友 株式会社イマージ ミドルトレーナー

"日本大学で建築を学び卒業後、インディーズバンドのドラムを担当し、東名阪ツアー、全国ツアーを経験。
その後、一級建築士事務所(株)イマージに入社。建築事業に加え、自社経営の飲食店2店舗、物販店7店舗、フィットネスジム、ホットヨガスタジオのブランドマネージャーを務める。
2012年宅地建物取引主任者の資格取得し、現在は新規店舗のブランディング~土地探し~デザイン~建築工事~サイン・グラフィックと、トータルで行うイマージの繁盛店づくりを「ブランド」という切り口からサポートしている。"

事例概要

蓼科はもう一度ここから生まれる。 多様な“時間”が行き交う“思いがけない”ほとり。

「蓼科はもう一度ここから生まれる。 多様な“時間”が行き交う“思いがけない”ほとり。」は、長野県蓼科地域の観光施設「蓼科BASE」のブランディング事例です。宿泊、飲食、スパなどのサービスを展開する「蓼科BASE」は蓼科地域の持つ潜在的な魅力を引き出し、新しい価値を提供する場として設立されましたが、地域の魅力が充分に発信されていないという課題があり、ブランディングに着手。「蓼科BASEを地域の中心的な観光地とし、訪れる人々に特別な体験を提供すること」「地域住民、移住者、観光客が交差し、新しい価値が生まれる場所とすること」をゴールに取り組みました。

ブランドの機能的価値は、高品質な宿泊施設とスパサービスや地元の食材を活かしたレストラン、情緒的価値は静謐な自然環境の中でのリラクゼーションや新たなヒト・モノ・コトとの出逢いと捉え、ブランド・アイデンティティは「蓼科BASEは、『自然の懐に抱かれた特別な体験の場』として認識されることを目指しています」、タグラインは「“思いがけない”ほとりへ」に決定。「思いがけず愛してしまう、蓼科だから」などのキャッチコピーも策定したほか、蓼科湖の湖面の水の運動をモチーフに、人や物や事が交錯することから創発される新しい関係を緩やかな線の連続で表現したロゴマークも作成。コミュニケーション戦略では、消費者に向けたSNSやウェブサイトを通じた情報発信を行ったほか、イベントも開催。社内向けにはブランド教育プログラムを実施し、社員向けの研修、ワークショップも行いました。

こうしたブランディング活動により、観光客の訪問数が増加。地域経済の活性化に寄与するなどの効果を生みました。

2024年度受賞一覧